これからの生活の大きな柱のひとつである年金・・
「いくらもらえるの?」ということはもちろん気になるところですが、
「何歳まで生きれば元が取れるのか?」なんていうこともよく話題にのぼります。
思えば長い間、かなりの額の「掛け金」を納めてきたわけですから当然のことです。
しかしこの「元が取れる?」は少し考え方がズレています。

なぜなら・・・年金は貯金ではなく保険!だから。
えっ?どういうこと?と思ったら読む価値ありです!
年金に「モヤモヤ」する理由
若い頃、「年金」は遠い未来の話でした。
何十年も先のことに真剣に向き合うなんて無理な話ですから、年金というのはただ自分の収入から貴重なお金を奪っていくものでした。
会社員は給料から天引きされる金額に腹を立て、自営業者の中には未払いで届く督促状に悩まされていた人もいたことでしょう。
そして、
こんなに苦労して支払ったお金は、はたしてどれだけ取り戻せるのか?
となるのは当然の流れですが、それがモヤモヤを生んでいるのもまた事実。
しかしそれは、年金を「貯金」のように考えているからかもしれません。
銀行にコツコツと預けていたお金が払い戻せないとなったら、それは一大事。
暴動ものです。
ではここで、
年金を「保険」だと考えたらどうなるでしょう?
コツコツ払ってきたのが「保険料」だとしたら。
保険とはモシモのことに備えるもの
年金を保険だと考えるとして、
その前に「保険とは何か?」を整理してみましょう。
生命保険、自動車保険、火災保険・・ほとんどの人が何かしらの保険に入っています。この全部に入っている人も珍しくはないはず。
掛け金の払い方や、どんな時に保険金が受け取れるか?
などなど、それぞれ違いはありますが、すべての保険に共通することは・・

保険とは・・
たぶん起こらないけど、もしも起きたら大変なことになるという事態に備えて入るもの。
- 小さな子供がいるのにお父さんが亡くなる。
- 交通事故で相手に大けがをさせる。
- 我が家が全焼して住むところがない。
考えただけで震えるほどの恐怖ですが・・、実際にはほとんどの人には起こりません。
でも万が一・・と入っているのが保険。「安心を買う」なんて言われるのも分かります。
ではそんな「保険と年金」を比べてみましょう。
知っていますか?年金でもらえる3つのお金
年金のイメージはやはり「年を取ってからもらえるお金」ですが、それ以外にもいろいろな保証があるのを知らない人も多いようです。

年金の保証は大きく分けて3つあります。
①老齢年金 ②遺族年金 ③障害年金
- 老齢年金・・歳をとってからもらえるお金。(基本的には65歳から)
- 遺族年金・・自分が死んだとき、家族が受け取れるお金。
- 障害年金・・自分が怪我や病気で働けなくなったときにもらえるお金。
どの場合も支払われる金額は保険料を支払った期間や金額によって変わりますし、遺族年金はその時の家族構成などによっても補償内容が大きく変わる。
いずれにしても、
この3つの保証がセットになったのが年金制度なのです。
老齢年金しか意識になかったなら、意外に感じたかもしれません。
この点だけをとってみても年金が保険に似ているのがわかります。貯金とはあきらかに違うのです。
年金がカバーするいちばん大きなリスク
保険とはモシモのリスクに備えるもの。
では、この年金という名の保険に入っている私たちにとって、
もしも起きたら大変な事態とは何でしょう?
もちろん、働き盛りで亡くなることも、ケガや病気で働けなくなることも大きなリスクには違いありません。そのために多くの人が何かしらの生命保険や医療保険に入っているわけですが・・

そういう保険でカバーしきれないリスクもあります。
それが、「長生きのリスク」です。
もしも長生きしてしまったらどうする?という妙なリスクですが、想像してみればわかるとおり、それはたしかにリスクといえます。
歳をとって働けなくなって、それでもまだ生きていたら生活費はどうする?
蓄えのないままそんな状況に置かれることを考えたら恐怖すら感じませんか?
本来なら喜ぶべき長生きがリスクになるなんて悲しい。
だからそんなことにならないようにと生まれたのが年金という名の保険なのです。
まとめ
年金の存在が「払うもの」から「受け取るもの」に移りつつある60代。
だからこそ、今まで長い間納めてきたお金が何のためのものだったのかを再確認することは大切です。

なぜなら、自分が年老いてから貰うお金を半ば強制的に貯金させられているという感覚が、「どれだけ取り戻せるのか?」というモヤモヤを生んでいたからです。
ではここで、年金を保険だと考えてみましょう。
自ら入っている生命保険や損害保険には「払い損」というような意識はあまりないはずです。
結果的には無駄になるかもしれないし、実際ほとんどの場合は払った以上のお金を受け取ることはありません。
しかし、それが保険というものなのだから仕方がないと納得できるでしょう。
「年金は保険である」そう考えると、払い損とか元が取れないとかいう悶々とした気持ちも少しは薄らいでいくのではないでしょうか。
そうすれば、今まで払ってきた保険料にも納得ができるはずです。

特に、少ない受給見込み額に不安を感じて今からできる年金の増額に取り組む還暦世代にとって、年金に対する不信感は決して良い影響を与えません。
年金の持つ「保険」という意味を再確認して、
これからの年金との付き合い方をじっくりと考えてみてください。



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